離婚した夫婦が復縁したきっかけとは？やり直してもいいと思う理由とは？

一度は離婚しながらも、最終的に復縁した夫婦、あなたのまわりにもいませんか？

ただの恋人同士とは違い、正式な夫婦となると、別れであれ復縁であれ、ともにたくさんの複雑で面倒な手続きが必要になってきます。そのぶん、「絶対に別れたい」、「絶対に復縁したい」というお互いの強い意志が必要不可欠といえるでしょう。

そんな中で、晴れて離婚から無事復縁を果たしている夫婦のあいだには、どんな復縁を決意するにいたるきっかけや理由があったのでしょうか。

今回は、そんな“離婚した夫婦が復縁したきっかけ”と“やり直してもいいと思う理由”をテーマに詳しくご紹介していきます。

離婚した夫婦の復縁が一筋縄ではいかない理由

離婚した夫婦の復縁が決して簡単でないということは、実際の離婚経験のない人にもなんとなく理解ができるのではないでしょうか。

そもそも、“結婚”には多くの責任がともなうものです。配偶者とのみ性的関係をもつ“貞操の義務”、お互いの収入に応じて生活費を分担する“婚姻費用分担の義務”、住まいをひとつにして助け合う“同居、扶助の義務”など、夫婦となることで法的に課せられる義務というのは少なくありません。

ほとんどの夫婦は、相手への愛情ゆえにそうした責任を背負う覚悟を決めて結婚を決断することでしょう。その決断が重いものであるからこそ、そのすべてを捨て去る“離婚”もまたハードルが高いもの。「もうなにがどうあってもこの人と一緒に生きていくことはできない」…離婚とは、少なくともどちらか片方がそれほどの心情にいたってようやくたどりつくものといえるでしょう。

そんな悲しい終焉から、「やっぱりもう一度やり直そう」と思うには、それ相応の事情や心境の変化が必要であることはいうまでもありません。精神的にも物理的にも、たくさんの高い壁が立ちはだかることになるのです。

離婚した夫婦を復縁に導いたきっかけ

ここまでお伝えしてきたように、いったん離婚した夫婦の復縁は簡単なことではありません。とはいえ、実際に復縁を果たし幸せに過ごしている夫婦がいるというのも紛れもない事実です。

では、離婚した夫婦に立ちはだかるさまざまな高い壁をみごと乗り越え、ふたたび幸せな日常を手に入れた夫婦を復縁へと導いたきっかけとはどのようなものなのでしょうか。

以下、離婚した夫婦を復縁へと導いた主なきっかけを3つご紹介していきましょう。

就職や引っ越しなど、転機での連絡や再会

“離婚した夫婦を復縁に導いたきっかけ”一つ目は、“就職や引っ越しなど、転機での連絡や再会”です。

誰であれ、就職や引っ越しといった人生の大きな転機を迎える際は、親族や身近な人たちといった関係者にその内容について報告をすることでしょう。そして、よほど険悪な別れ方をしたのでない限り、そうした関係者の中に元配偶者も含まれているはずです。

人生の転機には、環境や心境も大きく変化するものです。そんなタイミングでの元配偶者との連絡や再会がお互いを新たな視点から見つめ直すきっかけとなり、お互いへの思いが再燃するというのはごく自然な流れといえるでしょう。

とはいえ、お互いの思いが再燃するためにはそれなりの条件があります。その条件とは、“相手の中に新たな未来への可能性を感じられる”こと。別れたころとは違う、成長した人間になっていることがこのきっかけを活かすために必要不可欠な条件なのです。

冠婚葬祭など、お互いの身内に関連する連絡や再会

“離婚した夫婦を復縁に導いたきっかけ”二つ目は、“冠婚葬祭など、お互いの身内に関連する連絡や再会”です。

元夫婦にとって、お互いの家族はかつての親族です。結婚していた当時のかかわりや義理によって、離婚したあとも冠婚葬祭、とくに不幸があった際にはお通夜や葬儀に参列するという人は少なくありません。

結婚当時の義理家族との関係が良好だった夫婦の場合、冠婚葬祭をきっかけとした親族の後押しによっていつの間にか復縁へと向かっていたというパターンは珍しくありません。

反対に、嫁姑問題などによって義理家族との関係が険悪だった人の場合、すべての元凶だった人物の葬儀をきっかけとして復縁にいたるケースが非常に多く見られます。

“結婚”、“離婚”は夫婦ふたりの決断があって成り立つものではありますが、お互いを取り巻く親族の果たす役割も無視できないものといえるでしょう。

進学や面会など、子どもに関連する連絡や再会

“離婚した夫婦を復縁に導いたきっかけ”三つ目は、“進学や面会など、子どもに関連する連絡や再会”です。

子どもがいる夫婦であれば、学校行事や養育費の支払い、進路の相談など、離婚してからもその繋がりは当面続いてゆくことになります。かつては愛し合ったふたりですから、絶えず連絡を取り合う中でふたたびお互いの距離が近付いていったとしてもなんら不思議はないといえるでしょう。

子どもを守り育むという最大の共同作業を続けていくパートナーとして、一度は離婚を選びながらもふたたび手を取り合い、かつて家族として過ごしていたとき以上の深い信頼関係を築いていくことができるとしたら、夫婦ふたりにとっても、子どもにとっても、これほど理想的な展開はないといえそうです。

「やり直してもいいかな…」と思う理由

次にお伝えするのは、“離婚した夫婦が「やり直してもいいかな…」と思う理由”です。

復縁のきっかけがどれだけあったとしても、お互いが「やり直してもいいかな…」という前向きな気持ちをもたない限り実現することはありません。それはつまり、離婚から復縁を実現した夫婦には、「やり直してもいいかな…」と考えるだけの理由があったということでもあります。

ここでは、そんな「やり直してもいいかな…」と考えるだけの理由の中でもとくに復縁へと結びつきやすいもの3つをお伝えしていきましょう。

相手がしっかりと反省しているから

「やり直してもいいかな…」と思う理由の一つ目は、“相手がしっかりと反省しているから”というものです。

そもそも、離婚にいたる大きな原因というのは、“お互いの主張や考えが相容れないこと”にあります。金銭面や家事、育児など、具体的な内容はさまざまながら、ふたりの望む家族の形がかけ離れているにもかかわらずどちらも譲ることがない…そんなときに選ばざるをえない最後の手段が“離婚”といえるでしょう。

では、離婚後になんらかのきっかけで再会した元配偶者が、当時のふるまいについて謝罪してきたとしたらどうでしょう。その言葉や態度から、心の底から反省していることが感じられたとしたら？「やり直してもいいかな…」という気持ちになるのはごく自然なことといえるのではないでしょうか。

復縁することでメリットがあるから

「やり直してもいいかな…」と思う理由の二つ目は、“復縁することでメリットがあるから”というものです。

この場合のメリットというのは、具体的にいって“金銭面”、“世間体”、“家事”、“育児”、“時間的な余裕”といった、良くいえば現実的、悪くいうならば打算的なものです。こうしたメリットというのは、多くの場合失ってはじめて気付くもの。結婚していた当時は無自覚だったものの、いざ離婚することによってそのひとつひとつがとても大きなメリットだったことを実感するという人は少なくありません。

そんな後悔にさいなまれている人がなんらかのきっかけで元配偶者と再会したとき、本能的な打算から「やり直してもいいかな…」という気持ちになるというのはじゅうぶん考えられる話です。たとえそれが愛情からのものではなかったとしても、お互いがお互いを必要とすることで復縁にいたるのであれば、そこに問題はなんら存在しないといえるでしょう。

うまくやっていける環境が整ったから

「やり直してもいいかな…」と思う理由の三つ目は、“うまくやっていける環境が整ったから”というものです。

これは、離婚の原因が本人同士の相性以外の部分によるものが大きかった場合にありがちなパターンです。たとえば、“義理の家族との軋轢”、“転勤”、“介護問題”、“親族の犯罪行為”などが考えられるでしょう。

こうしたパターンの場合、問題を解決することができずに離婚にいたったとしても、渦中を抜け出しさえすれば良好な関係を取り戻すことができるケースがほとんどです。なんらかのきっかけによって再会を果たしたとき、ふたりを破局にいたらしめたそもそもの原因がすでに消え失せていたとしたら、復縁をためらう理由はありません。まるでそれが運命だったかのようにふたたび寄り添うことになるはずです。

まとめ

いかがでしたか？

今回は、“離婚した夫婦が復縁したきっかけ”と“やり直してもいいと思う理由”をテーマに、“離婚した夫婦の復縁が一筋縄ではいかない理由”を交えてご紹介してきました。

“離婚”という決定的な結末を迎えた夫婦が、ときを経てふたたびお互いを必要とし復縁にいたる…これは、決して容易なことではありません。けれども、容易ではないながらも実現している夫婦がいる以上、そのチャンスと可能性は誰しも平等に与えられているといえるでしょう。その可能性とチャンスを最大限に活かすために必要なもの、それこそが今回ご紹介した“離婚した夫婦が復縁したきっかけ”と“やり直してもいいと思う理由”の二つを知ることなのです。

もしもあなたが離婚からの復縁を望んでいるのであれば、この二つをじゅうぶんに理解し、いざチャンスが訪れた際は動じることなく確実にものにしていきましょう。そうすることで、一般的には難しいとされる離婚した夫婦の復縁も現実的なものとなるはずです。