別居中の夫婦が復縁するならきっかけが重要！実現のための3ステップ

結婚した夫婦のうち、三組に一組が離婚するといわれる現代日本。多くの夫婦にとって、“離婚”は決してひとごとではない非常に身近なものになってきたといえるでしょう。

だからといって、最終的に離婚にいたる夫婦のすべてがなんのためらいもなくあっさりと別れを選ぶわけではありません。離婚という最終決定をくだす前に、ひとまず別居という形をとってふたりの未来を見つめ直そうと考える夫婦は少なくないのです。

今回は、夫婦がそうして別居を選んだのちに向き合うべき現実と、その結果、少なくともどちらか片方が「やっぱり復縁したい」と考えた場合にクリアするべきステップについてくわしくご紹介していきます。

別居中の夫婦が迎える結末…離婚か復縁か

夫婦が別居を決断する心理とは、ほとんどの場合「このまま一緒にいることはできないけれど、離婚するべきかどうかはまだ判断がつかない」というものでしょう。

となれば、遅かれ早かれ、“離婚”と“復縁”いずれかの決断を迫られるときが必ず訪れます。それはつまり、別居した夫婦が迎える結末は、“離婚”と“復縁”の二者択一でしかないことを意味します。

ここで離婚を選んだ場合、夫婦としての法的な関係を終結するに伴う膨大な手続きを滞りなく済ませなければなりません。離婚という決断を下したことで、精神的にも疲労や痛みを抱えた中での作業ですから、その負担はより一層重く感じられることでしょう。

一方で、復縁を選んだ場合はどうかというと、こちらもそう簡単ではありません。一度は離れかけた心の距離を再び埋めるとともに、同じ轍を踏むことのないようお互いの気持ちや環境を整える必要があるのです。

今回取り上げるテーマは“復縁へのステップ”になりますが、どちらを選ぶにせよ、あらゆる面で覚悟が必要になることは間違いないといえるでしょう。

ステップ①：別居から一定期間は連絡を控える

“別居中の夫婦が復縁するためのステップ”一つ目は、“別居から一定期間は連絡を控える”というものです。

これには、別居にいたるほどに張りつめ、限界に達したお互いのお互いに対するネガティブな感情をクールダウンさせるという重要な目的があります。

夫婦というのは、産まれた場所や育った環境の違う赤の他人ともいうべきふたりが幾多の人間の中からお互いを選び出し、新しいひとつの家族を作り上げてゆくという極めて特殊な関係です。その関係の基盤となるのが“愛情”や“情”といった形のないものであるだけに、いったん関係がもつれてしまえばそれを修復するのは簡単なことではありません。

“別居から一定期間は連絡を控える”というのは、相手の言動に振り回されることなく自分自身の感情にまっすぐ向き合うために必要不可欠なことなのです。

自分と相手の良かった点、悪かった点を冷静に振り返る

では、別居中の配偶者との復縁を目指すあなたが、相手との連絡を控えているあいだに取り組んでおくべきこととはいったいなんなのでしょうか。

まずなによりも優先して実行してほしいのが、“自分と相手の良かった点、悪かった点を冷静に振り返る”ことです。別居してすぐの時期には、自分の良かった点と相手の悪かった点しか思い浮かばないかもしれません。別居にいたるほどに関係がこじれてしまった夫婦であれば、これはある意味当然のことといえるでしょう。けれども、相手との連絡を控えることによって冷静さを取り戻したとき、次々思い浮かぶのはおそらく自分の悪かった点と相手の良かった点になるはずです。

公平なまなざしで自分と相手の良かった点、悪かった点を振り返ったとき、あなたの心に去来する感情はどのようなものでしょうか。この時点で相手を恋しく思う気持ちが高まったなら、あなたの復縁したいという思いは見栄でも打算でもない、心からのものといえるでしょう。

相手のいない未来について具体的にイメージする

“相手のいない未来について具体的にイメージする”というのも、この時期に取り組んでおきたい重要な課題です。

結婚から別居にいたるまでの過程では、たくさんの問題や葛藤がもちあがってきたことでしょう。「この人とはもう無理なのかもしれない…」そう思ったことも一度や二度ではないはずです。

そんな中で、迷いながらも別居を選び、生活の中から相手の存在が消えることで、今まで見えなかったものが見えてくるというのはよくある話。その結果、「もうムリだ」と潔く離婚を選ぶ夫婦がいる一方で、「やっぱりこの人しかいない」と復縁を選び、より深い絆のもと添い遂げる夫婦も多く存在しています。

とはいえこれも、あくまで“別居から一定期間は連絡を控える”ことを実践した上での話です。別居をしてもなお日常的に連絡を取り続けていては、そうした心境の変化など起こりようもありません。結果として、夫婦にとって本当に正しい選択ができなくなってしまうのです。

ステップ②：復縁したい気持ちが固まれば行動を起こす

“別居から一定期間は連絡を控える”ことを実践したうえで「復縁したい」という意志を固めたならば、いよいよ行動を起こすときです。

真正面から自分自身と向き合った今のあなたの心は、相手への愛情と後悔であふれ、一刻も早く行動を起こしたいといった状態にあることでしょう。ここから先のステップでは、その復縁に対して迷いのない強い気持ちが必要不可欠です。

別居という、離婚と紙一重にまでいたったふたりの関係を立て直すための具体的な行動をここでご紹介していきます。「絶対に復縁する」という強い意志をもって実践してみてください。

話し合いの場をもち、素直な気持ちを伝える

「復縁したい」という気持ちが固まったなら、まずは相手との話し合いの場をもたなければなりません。別居中の配偶者に自分から連絡をとり、「会って話がしたい」と素直に伝えましょう。

断られたらどうしようという不安はあるでしょうが、別居中とはいえ、ふたりはあくまでも夫婦です。相手にしてみたところで、いつかあなたと直接話し合う必要があることはじゅうぶんにわかっているはず。無下に断られるようなことはまずないといえるでしょう。

いざ話し合いの場をもてたなら、伝えるべきは「よりを戻したい」「別れたくない」というあなたの素直な気持ちです。というのも、別居中のいま、相手がなによりも知りたいのが“自分に対するあなたの気持ち”だからです。

ここで、離婚を回避する手段として世間体や経済事情などをもち出せば、その時点で相手は離婚の意志を固めることでしょう。あなたの意志にかかわらず、復縁は叶わない夢と果てるのです。別居中の配偶者の心を動かすのは、「あなたと一緒にいたい」というあなたの強い思いだけなのだということを心しておきましょう。

相手の言い分を否定せずにしっかり受け止める

話し合いの場では、あなたの素直な気持ちを伝えるのとあわせて必ずしておかなければならないことがあります。それは、“相手の言い分を否定せずにしっかり受け止める”ということです。

別居にいたるまでのふたりは、おそらく思い返すのもいたたまれなくなるような言い争いや冷戦を経験してきたことでしょう。そうした苦しい時間を過ごしたからには、きっとあなたがそうであるように、相手の心にもこれまで口にされなかったたくさんの不満や怒り、悲しみが残っているはずです。ふたりがもう一度新しい関係を築き上げてゆくためには、そうした心の奥深くでよどんだ感情をいったんすべて解放する必要があるのです。

たとえ釈然としない部分があったとしても、この段階で相手が口にしたあなたに対する怒りや不満などのマイナス感情は、いっさい否定することなく受け止めましょう。まずは、「この人はなにをいってもすべて受け止めてくれる」という安心感を相手に与えることが大切です。

ステップ③：ふたり共通の幸せな未来イメージをもつ

ここまで順調にこなすことができたなら、いよいよ最後のステップです。

別居中の夫婦が復縁を目指すための最終ステップ。それは、“ふたり共通の幸せな未来イメージをもつ”というもの。これがどういうことかというと、結婚当初を思い出してみるとわかりやすいかもしれません。あなたと別居中の配偶者が結婚を決意したとき、これから築く幸せな家庭についてふたりでたくさんの夢を語り合ったのではありませんか？明るい未来への希望で世界のすべてが輝いて見えたのではないでしょうか。

別々の人間であるふたりが深い信頼と絆で結ばれるためには、そんな共通の未来イメージをもつことがとても重要になってきます。以下、そのために実践したいポイントをお伝えしていきましょう。

10年後、20年後のふたりを考えた環境を整える

“ふたり共通の幸せな未来イメージをもつ”ためにすぐにでも取り組んでおきたいのが、“10年後、20年後のふたりを考えた環境を整える”ということです。

これには、夢や理想というよりは、むしろ極めて現実的な視点が必要になってきます。あなたと配偶者が10年、20年先も仲良く幸せに過ごすために必要な条件を洗い出し、現実にそれを用意していきましょう。

たとえば、そもそもの別居の原因がどちらかの両親との同居問題だったというならば、すみやかに同居を解消します。異性問題が発端というならば、たとえただの友人だったとしても異性との交流はきっぱりと絶ちましょう。ここで二の足を踏むようであれば、あなたの「復縁したい」という気持ちはその程度のものだったと考えて潔くあきらめるべきです。ある意味、あなたの覚悟が試される段階といえるでしょう。

ふたりで叶える夢や目標を設定する

環境が整いつつある段階で最後におススメしたいのが、“ふたりで叶える夢や目標を設定する”というものです。

これは、“ふたりで叶える”という前提でありさえすればどのようなものでも構いません。たとえば、“家を建てる”、“世界一周旅行をする”といったものから、“子どもをもつ”、“貯蓄額の目標を定める”など、ふたりのライフスタイルに合わせてワクワクしながら目指せるような夢や目標にするとベストです。

ふたりで設定した夢や目標に一歩一歩近づいていく過程は、すなわちお互いの関係を深めてゆく過程でもあります。その中で、運命共同体としての信頼感やお互いの存在の重要度がどんどん高まっていくことでしょう。今日より明日、明日より明後日と、時間を重ねるほどにお互いへの思いが深まる理想的な関係となるはずです。

まとめ

いかがでしたか？

今回は、【別居中の夫婦が復縁をめざすきっかけ】として、“復縁を実現するための3ステップ”をご紹介してきました。

別居を選んだ時点で、おそらくほとんどの夫婦が“離婚”という結末を想定していることでしょう。そんな中で復縁に向けて実際に行動を起こすというのは、とてつもない勇気が必要なわりに徒労におわる可能性が高いという、これ以上ないほどにリスクの高い行為といわざるを得ません。

今回ご紹介した3ステップは、“別居から一定期間は連絡を控える”、“復縁したい気持ちが固まれば行動を起こす”、“ふたり共通の幸せな未来イメージをもつ”という一連の流れの中で、自然と自分の内面を深く見つめ直し、相手の思いを知り、ふたりで未来への夢と希望を抱くという、復縁に必要不可欠な要素がクリアできる方法です。この3ステップを実践することで、かつて叶えられなかった幸せな結婚生活が今度こそあなたのものとなることでしょう。