失恋から立ち直りたいあなたへ、心和らぐ10の言葉を贈ります

恋愛に胸をときめかせるのは人生の醍醐味です。大好きな恋人ができると、世界の全てが輝いて映ります。「こんなに人生って楽しかったんだ！」と笑顔で過ごす日々は幸せそのもの。

しかし全ての恋がハッピーなままでいつまでも続くとは限りません。むしろ別れてしまうケースも数多く存在します。失恋によって何をしていても楽しくなくなり、人生のどん底にまで突き落とされることもときにはあります。そんなときに心が癒され和らぐ言葉を10個ピックアップしました。

元気を出して。今あなたを苦しめているのは唯一無二の相手じゃないわ

アメリカの有名女性誌『コスモポリタン』の編集長を務めたヘレン・ガーリー・ブラウンの言葉です。失恋直後は誰でも視野が狭くなり、つい後ろ向きな気持ちになるものです。「もうあんな素敵な人は二度と現れないに違いない」」などと思ってしまう人も少なくありません。

しかしこれらは全て本人による思い込みなのです。ヘレンの言うとおり唯一無二かどうかは自分で決めることができます。いつまでも恋の傷を引きずることなく「次はもっと素敵な恋をしてみせる！」と奮起できそうなワードです。たくさんの痛みを知った方が人間として幅が出るものなのです。

何もかも失ったと思える瞬間でさえ、あなたの未来は残っている

アメリカの作家ボブ・ガダードが残した言葉です。失恋のショックが大きすぎると全てを失ったような感覚に陥ります。しかし「そう感じること自体が一時的な錯覚である」とボブは示唆しています。

生き続ける限り、誰にだって未来は存在します。長年付き合った恋人と涙の別れを経験し、気がつけば適齢期を過ぎていたという人がいるかもしれません。しかし恋愛に年齢は関係ないのです。

阿川佐和子さんのように還暦を迎えたあとに、結婚するケースもあります。大切なのは未来を信じる強い気持ちであるとボブ・ガダードは教えてくれています。

「自分にはもう何も残っていない……」と絶望したときほど、生き方を変えるチャンス。恋愛依存症にならないよう、自分が打ち込める何かを見つけることで、人としての余裕が生まれ新たな恋が始まるかもしれません。

冬の寒さに耐えなければ、春に花を咲かすことはできない

「だいじょうぶ、そのままのあなたでいい」という著書で名を馳せたなヴィクトリア・モランの名言です。日本は四季が豊かな国です。毎年必ず冬がやってきて、段々と春の訪れを感じるようになります。過ごしやすい春のシーズンは心がウキウキします。失恋で落ち込んだときは、そのあとやってくる春を想像してみましょう。

ずっと底の状態が続くことはありえません。ふと気がついたときに元気を取り戻しているのが人間という生き物。上がったり下がったりというのが絶え間なく続くのが人生です。恋の乱高下は辛いですが、それがあるからこそ次にやってくる幸せを喜べるのです。

愛すること、忘れること、そして許すことは人生の三つの試練

スウェーデンに古くから伝わることわざです。バッドエンドだった恋は恨みが残りやすいのが特徴です。しかしずっと人を恨むことにエネルギーを費やすことは、建設的ではありません。

何かを両手で強く握っていると、新たなものを掴むことはできません。手を離して執着を解放し許すことは、とても勇気がいることです。一歩踏み出せるようになったら、そのあとは自然と前向きな人生を送ることができるはずです。新しいトキメキを発見できたら「そういえばあのときは、ひどい振られ方をしたな～」なんて笑える日がきっと来るはずです。

ときがたてば、どんなに深い失望からも立ち直れる

エディターであるスディーヴ・バウマンによる癒しの名言です。「失恋には時間薬が最も有効である」というのは、色々な人が口にしています。先ほどの言葉と同様に忘れることが、何よりも心の負担を軽くします。

あまりにダメージの大きな失恋を経験した人が、心療内科などへ駆け込むことがあります。ドクターは落ち着いた口調で「恐らく今はとんでもない痛みが続いているはずです。しかしその痛みが同じレベルで未来永劫続くことはありえません」ときっぱり言います。半信半疑だった人も、時間が経過するとともに時間薬の効能を知ります。人の脳は元々、忘れるようにできています。失恋してから一週間、一ヶ月、三ヶ月と時計の針が進むにつれて、失望はやがて希望へと変わっていくものなのです。

忘れること、それが最上の治療法であり、恋人との愛をつなぐエチケット

日本を代表する女性作家の宇野千代が残した言葉です。彼女の波乱に満ちた恋愛遍歴、結婚遍歴は語り草になるほどでした。様々な恋の末にたどり着いた境地が「忘れること」だったのです。先ほどの「時間薬」と共通する真理に宇野千代が行き着いたのは興味深いといわざるをえません。

「忘れることが礼儀である」という言い回しは彼女ならでは。確かに新しい恋人がせっかくできたのに、元カレや元カノへの未練を引きずった状態では上手くいくはずがないのです。区切りがつけられるようになるまでには時間が必要ですが、そのあとに生まれるのは感謝の念ではないでしょうか。そのときは辛くてしかたなかったことでも、振り返ると「お付き合いしてくれて、ありがとう」と言えるときがくるかもしれません。

いつ前に進むべきかは、自分の魂がおしえてくれる

アメリカの凄腕MCオプラ・ウィンフリーによる元気がでる言葉です。魂を心に言い換えるとなお分かりやすいでしょう。100人失恋すれば100通りの立ち直るタイミングがあります。人よりも長く心の痛みが続くからといって、ネガティブになる必要はありません。ただシンプルに「これだけ辛いということは、まだ心が回復しきっていない」と思えばいいのです。

心の状態というのは100%具現化できるものではありません。空元気のような振る舞いをすることは、心に嘘をつくことです。もしあなたに悩みを聞いてくれる友人がいれば、精一杯甘えて愚痴を吐き出しましょう。それによって回復が早くなり、次の恋へと進みだせることも十分考えられます。自分に嘘をつくことだけは、くれぐれも避けましょう。

虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は我慢しなきゃ

アメリカの女優でありシンガーソングライターでもある才女ドリー・パートンの言葉です。自立していてしっかりとした美学のある女性が口にすると、とても格好いいワード。「いい女になりたかったら人前で弱みを見せちゃダメ♪」といったニュアンスが感じ取れます。

恋が上手くいかなかった悲しみや刹那さを「雨」に例えることが洒落ていて遊び心を感じます。辛い状況を救ってくれるのはユーモアです。絶望するあまり主観的になって落ち込んでいるときにこそ、そのシチュエーションをユーモラスに例えてみましょう。そうして頭を切り替えること自体が、違う視点を身につけるトレーニングとなり後の人生でも活きるのです。

笑いとばせるようなことを見つければいいのよ

アメリカの作家、女優、歌手、そして公民権運動家のマヤ・アンジェロウによる言葉です。多才な彼女は詩人でもありました。ポエムを詠める人は言葉の魔術師といっても過言ではありません。それだけ人を勇気づけることに長けています。

注目してほしいのは「自分から見つける」という能動的なスタンス。いつまでも殻に閉じこもってウジウジしていては、恋の神様から見放されてしまいます。少しでも前向きに生きられそうな気持ちになれたら、新しい気づきをえるための行動を起こしましょう。死にたいくらいに落ち込んだ失恋でさえも、いつの間にか鼻で笑える強さが身についているかもしれません。

恋があるからこそ人生は素晴らしくなるのよ。ただし5年後の話だけど

アメリカのジャーナリストであるフィリス・バッテルが残した言葉です。思わず「えっ5年もかかるの……！？」と声が出そうになりますが、きちんとオチを用意してくれている名言に、ぷっと笑ってしまう人もいそうです。

人はどういった意志を持つかで、その後の運命が変わります。「人を許したくない。振った相手に不幸になって欲しい」と念じ続ける人は、同じステージから抜け出すことができません。しかし「前向きに生きたい。もっと素敵な恋がしたい」と前向きに捉えられる人は、いつかきっと進みだすことができます。3ヶ月や半年で立ち直れるか、復活するまで数年かかるかは人それぞれですが、必ず前へ向かう気持ちだけは忘れないようにしましょう。

 まとめ

失恋の傷を和らげてくれる10個の言葉を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？表現方法の違いはあっても、先人たちが言おうとしていることには多くの共通点がありました。

失恋の衝撃が大きければ大きいほど心に開いた穴は、塞がりにくいものです。しかしその空洞は必ず時間とともに再生します。回復したあとは、それまで以上に優しい人間へと成長できているはず。なぜなら辛い経験が多い人ほど、本当の愛を理解することができるからです。

「失恋が自分を一回り大きくしてくれた」と心底思える日がくるまで、一歩一歩踏み出しましょう。決して焦る必要はありません。ゆっくりと自分のペースで歩みを進めてください。恋愛の神様はそんなあなたの姿をしっかりと見てくれており、次の出会いを用意してくれていることでしょう。